
SWELLテーマでWordPressサイトを運営している方へ。プラグイン選びに迷いがちなSEO対策や高速化、セキュリティ、バックアップから広告管理・アフィリエイトリンクまで、目的別に厳選したおすすめプラグインを導入理由と注意点付きで紹介します。不要プラグインの一覧も掲載し、軽量かつ収益性の高い最適構成がすぐに分かります。SWELL標準機能との使い分けやXMLサイトマップ・リダイレクト設定、キャッシュプラグインの最適設定も解説するので、SEO効果と表示速度の両立が実現できます。
SWELLのプラグイン導入における基本方針
SWELLはもともと豊富な機能と最適化済みのコードを併せ持つWordPressテーマです。そのため、追加のプラグインは必要最小限に抑えることで、サイトの軽量化やメンテナンス性を高められます。プラグイン導入前には、標準機能で代替できないかを必ず確認し、目的に合わせて厳選しましょう。
SWELLに多くのプラグインが不要な理由
SWELLは以下のような機能を標準で備えているため、同じ機能を持つプラグインを追加すると過剰設置や機能重複の原因になります。
標準機能 | 主な内容 |
---|---|
高速化機能 | 遅延読み込みやコード最適化による表示速度改善 |
SEO設定 | タイトルタグ・メタディスクリプション編集、構造化データ出力 |
ブロックエディター拡張 | 装飾パーツやレイアウトパターンの追加 |
カスタムウィジェット | ウィジェットエリアへの記事一覧や広告表示 |
上記の機能はプラグインを入れずに利用でき、テーマのアップデート時にも連携トラブルを起こしにくいため、まずはSWELL標準の設定画面を確認しておきましょう。
プラグインを入れすぎることのデメリット
プラグインを無制限に追加すると、サイト運営において以下のようなリスクやコスト増大を招きます。
デメリット | 詳細説明 |
---|---|
表示速度の低下 | 不要なCSS・JavaScriptが増え、HTTPリクエストやレンダリング時間が増加 |
プラグイン同士の競合 | 類似機能同士で動作不具合やエラーの原因に |
セキュリティリスク増加 | 脆弱性を持つプラグインが攻撃の入口になる可能性 |
メンテナンス負担 | 更新チェックや動作検証が必要となり、運用コストが上昇 |
これらを防ぐには、導入前に機能要件の整理と相互影響の確認を行い、最も信頼性の高いプラグインだけを選定することが大切です。
これだけは入れたい SWELLの必須おすすめプラグイン3選
SWELLは標準機能が充実していますが、サイトの安全性や運営効率を高めるためにはプラグイン導入が欠かせません。ここでは特に導入必須の3つを厳選しました。
セキュリティ対策におすすめのプラグイン
不正ログイン対策やマルウェアスキャンなど、サイトの防御力を強化するAll-In-One Securityをご紹介します。
ファイアウォール
●詳細:
1..htaccess
を使った基本的なレベルの防御
2.IPアドレスやボットのブロック
3.ブラウザからのアクセス制限(管理画面保護など)
●メリット:
1.WordPress本体に到達する前に攻撃を防げる
2.軽量で高速、サーバー負荷が少ない
●注意点:
1.間違った設定をすると自分もアクセスできなくなる可能性あり
2.高度なWAF(Webアプリケーションファイアウォール)機能は未搭載(Cloudflareやサーバー側のWAFが必要)
マルウェアスキャン
●詳細:
1.有料版のみ:外部セキュリティAPI連携(Jetpack ScanやMalCareなど)
2.無料版にはマルウェア検出機能はほぼなし(ファイル改ざん検知がわずかにある)
●メリット:
1.サイトに感染したマルウェアや悪意のあるコードを検出できる
2.外部スキャンなのでサーバーに負荷をかけにくい
●注意点:
1.無料ではスキャン機能は利用できない
2.定期スキャンや自動修復を希望する場合は別プラグインや有料版が必要
ログイン保護
●詳細:
1.ログイン試行回数制限(ブルートフォース攻撃防止)
2.reCAPTCHA、2FA(二段階認証)対応
3.ログインURLの変更機能(wp-login.php → 任意のURL)
●メリット:
1.不正ログイン防止に非常に効果的
2.2FAを有効にすれば、パスワード漏洩の対策にもなる
3.ログイン履歴が見られるので監視にも便利
●注意点:
1.ログインURL変更後はブックマーク必須(忘れると自分も入れない)
2.reCAPTCHAや2FAを有効にすると操作ミスによるログイン失敗が増える可能性あり
(特に初心者や高齢ユーザーが多い場合)
バックアップ作成におすすめのプラグイン
データ消失に備えて自動バックアップを行うUpdraftPlusを導入しましょう。
機能 | 詳細 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
スケジュールバックアップ | 日次・週次など柔軟に設定可能 | 万が一のデータ損失に備えられる | プランによって保存先が限定 |
クラウド連携 | Google DriveやDropbox対応 | 自動で遠隔保存 | ストレージ容量に注意 |
復元機能 | ワンクリックで復元 | トラブル時の復旧が簡単 | 大規模サイトでは時間がかかる |
UpdraftPlusはシンプルな操作性と多彩な保存先により、運営者の負担を軽減します。
お問い合わせフォーム設置におすすめのプラグイン
ユーザーからの問い合わせをスムーズに受け付けるため、Contact Form 7を使いましょう。
機能 | 詳細 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
フォーム作成 | ショートコードで簡単生成 | 設置がスピーディー | デザイン調整はテーマ側で対応 |
スパム防止 | reCAPTCHAやAkismet連携 | 迷惑メールを大幅に削減 | APIキーの取得が必要 |
メール通知 | 管理者・ユーザーへ自動送信 | 迅速な対応が可能 | 同一サーバーの送信制限に注意 |
Contact Form 7は豊富なカスタマイズオプションと日本語ドキュメントが充実しており、初心者でも扱いやすいです。

【目的別】SEO対策を強化するSWELLおすすめプラグイン
SWELLは標準でも基本的なSEO機能を備えていますが、より細かな設定や自動化を行うことで検索順位の安定化やクロール促進を図れます。ここではSWELL標準機能との使い分けポイントと、特に導入を検討したいプラグインをご紹介します。
SWELL標準のSEO機能との使い分け
SWELLは投稿編集画面でタイトル・METAディスクリプションの入力、構造化データ(JSON-LD)への対応、OGP設定などが可能です。一方で、以下のようなケースではプラグインの導入を検討しましょう。
- サイト全体のXMLサイトマップを自動生成・更新したい
- 複数ページのリダイレクト管理を一元化したい
- パンくずリストに構造化データを自動付与したい
これに対し、SWELLの標準機能で十分な場合はプラグインを最小限に抑え、軽量性を維持しましょう。
XMLサイトマップ作成におすすめのプラグイン
XMLサイトマップはクローラーがページ構造を把握する際に欠かせないファイルです。定期的な更新やカスタマイズオプションを活用して、より効率的にインデックスを促しましょう。
プラグイン名 | 主な機能 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|---|
Google XML Sitemaps | XMLサイトマップ生成・自動通知 | シンプルな設定画面で誰でもすぐ導入可能 | 新規投稿後の自動送信ドメインを確認 |
All in One SEO Pack | サイトマップ生成+詳細なSEO設定 | XMLだけでなくRSSサイトマップにも対応 | 設定項目が多いため、使わない機能は無効化推奨 |
リダイレクト設定に便利なプラグイン
記事URLの変更や削除時に404エラーを防ぎ、ユーザー体験やSEO評価を維持するにはリダイレクト管理が必須です。特に複数のURLを一括で処理できる機能は重宝します。
プラグイン名 | 主な機能 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|---|
Redirection | 301/302リダイレクト管理・ログ記録 | GUIで簡単にリダイレクトルールを作成可能 | 大量ルール時はDB負荷に注意 |
Safe Redirect Manager | リダイレクト一覧の一元管理 | 軽量でシンプル、最低限の機能に集中 | 高度な条件分岐には向かない |
【目的別】サイト表示を高速化するSWELLおすすめプラグイン
SWELLの高速化機能とキャッシュプラグインの注意点
SWELLには標準でLazyLoad機能やHTML/CSS/JSの縮小・結合、WebP自動変換など主要な高速化機能が充実しています。そのため、キャッシュプラグインを追加すると機能が重複し、設定の競合によって不具合を起こしたり表示崩れが発生することがあります。
それでもキャッシュプラグインを導入する場合は、SWELLの機能を無効化するか、キャッシュプラグイン側の細かな設定を行う必要があります。特に以下のプラグインは設定の柔軟性が高く、相性調整が比較的簡単です。
プラグイン名 | 主な機能 | 設定ポイント |
---|---|---|
Autoptimize | CSS/JSの縮小・結合、遅延読み込み | HTML圧縮はSWELLと重複させない |
WP Fastest Cache | HTMLキャッシュ、ブラウザキャッシュ | キャッシュ排除ルールの設定で管理 |
画像圧縮でおすすめのプラグイン
画像ファイルの最適化はページ読み込み時間やCore Web Vitalsの改善に直結します。アップロード時に自動で圧縮やWebP変換を行い、手間なく軽量化しましょう。
EWWW Image Optimizer
EWWW Image Optimizerはサーバー内で画像を最適化するプラグインです。圧縮方式はロスレス/ロッシーの切り替えが可能で、GIF・JPEG・PNGなど主要フォーマットに対応。さらに自動WebP変換やCDN連携オプションも備えています。
Imagify
ImagifyはWordPress公式が推奨するクラウド型画像最適化プラグインです。アップロード時にAPI経由で圧縮を実行し、サーバー負荷を軽減。圧縮レベルは「ノーマル」「アグレッシブ」「ウルトラ」を選択でき、簡単な管理画面で品質を調整できます。
【目的別】ブログ収益化を助けるSWELLおすすめプラグイン
SWELLの豊富なカスタマイズ機能を活かしつつ、プラグインで収益化を効率化しましょう。ここでは広告管理とアフィリエイトリンク管理に特化したプラグインをご紹介します。
広告管理におすすめのプラグイン
広告の表示位置や表示頻度を細かく制御することで、ユーザー体験を損なわずに収益を最大化。設定はSWELLのカスタマイザーと併用するとより効果的です。
プラグイン名 | 主な機能 | 導入メリット |
---|---|---|
Ad Inserter | 任意の位置に広告挿入、回数制限、デバイス別制御 | 柔軟な配信設定で収益チャンスを逃さない |
Advanced Ads | 広告グループのローテーション、レポート生成、スケジュール機能 | 詳細なレポートでPDCAを高速化 |
WP Quads | クアドレント広告の自動挿入、AMP対応、遅延読み込み | AMP対応でモバイル収益を強化 |
アフィリエイトリンク管理に役立つプラグイン
多数のアフィリエイトリンクを一元管理し、クリック計測や自動リンク化で運用コストを大幅に削減。SWELLのカスタムHTMLと組み合わせるとデザインの崩れも防げます。
プラグイン名 | 主な機能 | 導入メリット |
---|---|---|
ThirstyAffiliates | リンク短縮、クリック統計、カテゴリー分け、URLプリフィックス設定 | リンク管理の手間を大幅に削減 |
Pretty Links | カスタムURLの作成、自動リンク化、詳細なクリックレポート | 外部リンクの見た目をスマートに統一 |
【その他】あると便利なSWELLおすすめプラグイン
記事執筆の効率を上げるプラグイン
SWELL標準のブロックエディターをより快適に使いこなすためのプラグインを厳選しました。定期的な記事投稿や多彩なブロック活用がスムーズになります。
プラグイン名 | 主な機能 | 導入メリット |
---|---|---|
Editorial Calendar | 投稿のスケジュール管理 | カレンダー表示で公開予定を一目で把握でき、計画的な更新が可能になる |
TinyMCE Advanced | ツールバーのカスタマイズ | よく使うスタイルやボタンを登録でき、執筆スピード向上に貢献 |
Reusable Blocks Extended | ブロックの再利用機能強化 | 見出しや注意書きなどの定型ブロックを即挿入でき、定型文作成の手間を削減 |
これらのプラグインを導入すると、記事の構成や装飾、公開スケジュールの調整が格段にラクになります。
コードの埋め込みに便利なプラグイン
プログラミングコードや構文を見やすく表示するためのプラグインです。SWELLのデザインと親和性が高く、可読性の高いコードブロックを作成できます。
SyntaxHighlighter Evolved
多彩な言語に対応したハイライト機能を提供。テーマカラーを選択でき、ブログのデザインに合わせてコード表示を統一できます。また、行番号や行のハイライト機能で読者にポイントを強調することが可能です。
Crayon Syntax Highlighter
カスタマイズ性に優れたシンタックスハイライター。フォントサイズや背景色を細かく設定でき、折りたたみ機能で長いコードもスッキリ表示。モバイル表示にも最適化されており、スマホでの読み込み速度も抑えられます。
SWELLの標準機能と重複する不要なプラグイン一覧
不要な目次作成プラグイン
SWELLには自動目次生成機能が備わっているため、別途プラグインを導入すると機能が重複し、管理が煩雑になります。特に以下のプラグインは不要です。
プラグイン名 | 重複する機能 | 主なデメリット |
---|---|---|
Easy Table of Contents | 自動目次生成 | 設定項目が多く、SWELLと競合しやすい |
Table of Contents Plus | 自動目次生成 | 読み込み速度低下の原因になる |
不要なブロックエディター拡張プラグイン
SWELLは豊富なカスタムブロックを搭載しているため、他のエディター拡張プラグインを追加すると重複やスタイル崩れが発生します。以下のプラグインは導入を避けましょう。
プラグイン名 | 重複する機能 | 主なデメリット |
---|---|---|
Ultimate Blocks | カラム・ボタン・アラートブロック | スタイルの二重定義で表示崩れを招く |
CoBlocks | アコーディオン・グリッド表示 | 不要なスクリプトが増え、編集画面が重くなる |
不要な高速化関連プラグイン
SWELLにはキャッシュ機能や遅延読み込み機能を含む高速化機能が標準搭載されています。別の高速化プラグインを併用すると設定が競合し、サイト表示に支障をきたす恐れがあります。
プラグイン名 | 重複する機能 | 主なデメリット |
---|---|---|
Autoptimize | HTML/CSS/JSの最適化・結合 | SWELL高速化機能と競合し、キャッシュクリアが不安定に |
W3 Total Cache | ページキャッシュ・ブラウザキャッシュ | 複雑な設定が必要で、誤設定による表示崩れのリスク |
WP Super Cache | ページキャッシュ | SWELLのキャッシュ制御と二重管理となり負荷が増加 |
備忘録
サイトヘルスステータス

こんなことありませんか?


永続オブジェクトキャッシュを使用してください
これはWordPress6.1で、サイトヘルスにオブジェクトキャッシュに関する情報が表示されるようになりました。
これは改善というよりも、そもそもサイトヘルスステータスにオブジェクトキャッシュに関する項目を表示しない方法もあります。非表示にするだけであれば以下の記述で行えるはずです。
下記のコードを子テーマの【functions.php】に記述します。
「外観」>>「テーマファイルエディタ」>>「functions.php」
add_filter( 'site_status_should_suggest_persistent_object_cache', '__return_false' );
ページキャッシュは検出されませんでしたが、サーバーのレスポンスは良好です
「ページキャッシュは検出されませんでしたが、サーバーのレスポンスは良好です」という表示は、サイトの表示速度は良好だが、ページキャッシュが有効になっていないため、毎回サーバーにアクセスしてコンテンツを読み込んでいる状態を示しています。これを表示させないためには、ページキャッシュを有効にするか、表示しないように設定する必要があります。
swellの場合、キャッシュのプラグインは必要ないようですが、上記のサイトヘルスが表示されます。
SWELLテーマでWP Super Cacheを利用することは、サイトの表示速度を向上させるために推奨されます。
サイトヘルスに表示される警告も解消され、より快適なサイト運営が可能になります。
まとめ
SWELLはもともと多彩な機能を備えているため、プラグインは絞り込むことがポイントです。
まず、セキュリティ対策には「All-In-One Security」、バックアップには「UpdraftPlus」、お問い合わせフォームには「Contact Form 7」を必ず導入しましょう。
SEO強化では「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」、XMLサイトマップには「Google XML Sitemaps」、リダイレクトには「Redirection」が有効です。
表示速度を高めるなら「EWWW Image Optimizer」や「Imagify」で画像圧縮を、キャッシュはSWELL標準の機能を優先してください。
収益化には広告管理の「Ad Inserter」、アフィリエイトリンク管理の「Pretty Links」が適しています。
一方、SWELL標準機能と重複する「Table of Contents Plus」や「Advanced Editor Tools」「WP Fastest Cache」などは不要なので削除しましょう。プラグインを厳選することで、サイトの安定性と表示速度を維持したまま、目的別に最適な機能を追加できます。